「今の日本の生活になんとなく閉塞感がある…」
「20代のうちに海外で挑戦してみたいけど、キャリアが心配」
そんな風に考えて、「タイ移住」という選択肢にたどり着いたのではないでしょうか?
YoutubeやInstagramでは、プール付きのコンドミニアムで優雅に暮らす様子や、「月5万円で生活できる!」といった情報が溢れています。しかし、円安や物価上昇が進む2026年現在、そのイメージだけで飛び込むのは正直危険です。
この記事では、キラキラした情報だけでなく、20代が直面するタイ移住のリアル(費用、仕事、キャリアの現実)を包み隠さず解説します。
結論から言うと、20代でのタイ移住は「逃げ」ではなく、正しく戦略を立てれば非常に価値ある「攻め」の選択になります。
タイ移住のリアルなお金事情【20代の生活費目安】
「タイは物価が安くて王様暮らしができる」
これは数年前までの話です。現在は、円安の影響もあり、日本人が「快適」と感じる生活水準を維持するにはそれなりの費用がかかります。
「月5万円生活」の末路
正直に言うと、僕自身が月5万円で生活していたわけではありません。
ただ、バンコクに住んでいると、「月5万円で暮らせるって聞いて来ました!」という人に結構な頻度で出会います。
そして、その大半がどうなるかというと——
- ✓ エアコンなしの安宿に泊まり続けて体調を崩す
- ✓ 屋台飯だけで1ヶ月過ごして、栄養バランスが崩壊
- ✓ Wi-Fiがまともに使えず、仕事にならない
- ✓ 交際費をケチって孤立し、メンタルがやられる
結局、「安く暮らす」ことが目的になってしまい、何のためにタイに来たのかわからなくなるパターンです。
月5万円で"生存"はできるかもしれません。でも、それは「生活」ではなく「我慢」です。
現実的な生活費は「月15〜20万円」
節約生活ではなく、ストレスなく働き、たまに遊び、貯金も少しする。そんな生活を目指すなら、月15万円〜20万円が現実的なラインです。
| 項目 | 金額(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 家賃 | 10,000〜15,000 THB (約5〜7.5万円) | バンコク中心部、ジム・プール付きコンド |
| 食費 | 約50,000円 | 平日昼はローカル/自炊、夜・週末は外食 |
| 光熱・通信費 | 約10,000円 | スマホ、Wi-Fi、電気代(エアコン代による) |
| 交通・交際費 | 約30,000円 | バイタク移動、飲み会など |
| その他 | 約20,000円 | 日用品、医療保険など |
| 合計 | 約16〜20万円 | ※1バーツ=5円換算 |
日本より「コスパが良い」のはどこ?
「日本と変わらないじゃん!」と思ったかもしれませんが、生活の質(QOL)は圧倒的に異なります。
- ✓ 住環境: 家賃6〜7万円で、日本では高級マンションにしかないようなプール・ジム・コワーキングスペース付きのタワマン(コンドミニアム)に住めます。
- ✓ 交通: タクシーやバイクタクシーが安く、満員電車のストレスから解放されます。
- ✓ 食事: 1食200円の美味しいタイ料理から、本格的な日本食まで選択肢が豊富。
「安く暮らす」ことよりも、「同じ金額でより豊かな生活ができる」のが今のタイ移住の魅力です。
20代の仕事・キャリア戦略【現地採用の現実】
20代で移住する場合、最も一般的なのが日系企業の「現地採用」として働く方法です。
給与はいくらもらえる?
タイには就労ビザ取得のための「最低給与基準」があり、日本人なら原則月50,000バーツ(約25万円)以上が目安となります。
- ✓ 未経験・新卒レベル: 50,000〜60,000バーツ(約25〜30万円)
- ✓ 経験者(営業・ITなど): 70,000〜100,000バーツ(約35〜50万円)以上
20代でも、日本円で月給25万円以上スタートは十分に可能です。ここから税金などが引かれますが、現地の生活費を考えれば、日本で手取り20万円をもらって暮らすよりも余裕が生まれることが多いです。
「キャリアの空白」になる?
よくある不安ですが、タイでの就業経験はキャリアの空白にはなりません。むしろプラスになるケースが増えています。
- ✓ 日系企業の多さ: JETRO(日本貿易振興機構)の調査でも、タイには約6,000社の日系企業が進出していると報告されており、商社、メーカー、ITなど幅広い業種で経験が積めます。
- ✓ 若手の裁量権: 現地採用枠では、20代でもマネジメント業務や責任あるポジションを任されることが多く、日本にいる同世代よりも早く成長できる環境があります。
- ✓ 英語力・適応力: 英語を使って仕事をする経験や、異文化に適応する能力は、帰国後の転職市場でも高く評価されます。
選択肢2:フリーランス・デジタルノマドとして働く
現地採用だけでなく、「日本の仕事をリモートで請け負いながらタイで暮らす」というスタイルも増えています。
僕自身もこのパターンで、日本でフリーランスとしてクライアントを確保してからタイへ移住し、現在もオンラインで仕事を続けています。
バンコクにいる20代フリーランスのリアルな職種
実際に僕の周りにいる20代の友人は、以下のような仕事をしています。
- ✓ Web制作・Webデザイン: 直請けや制作会社からのパートナー契約など。
- ✓ Webライター・編集者: SEO記事の執筆やメディア運営。
- ✓ 動画編集・YouTuber: TikTok運用代行やYouTube編集。
- ✓ オンライン秘書: 起業家のバックオフィス業務全般。
- ✓ 海外企業の業務委託: 外資系テック企業のCSやライティング業務(給与がドル払いのケースも)。
- ✓ SEOマーケター: 企業のWebマーケティング支援。
「日本円を稼ぎながら(円安の影響を受けずに)、物価の安いタイで暮らす」というのは、経済的には最強の生存戦略の一つと言えます。
フリーランスの最大の壁「ビザ」はどうする?
現地採用と違い、フリーランスには会社からのビザサポートがありません。これまではビザの取得が非常に困難でしたが、2024年に革命的なビザが登場しました。
「5年間有効で、1回あたり180日まで滞在可能(延長で最大ほぼ1年)」という、まさにデジタルノマドのための最強ビザです。
- ✓ 対象: リモートワーカー、フリーランスなど
- ✓ 条件: 日本などタイ国外の企業からの収入証明、または50万バーツ(約200〜250万円)以上の資産証明など
- ✓ メリット: 就労ビザのように複雑な手続きが不要で、比較的取得しやすい。
20代にとって「貯金200万円」は安くないハードルかもしれませんが、これを目標に日本で資金を貯めてから来る価値は十分にあります。
(※ビザの情報は頻繁に変更されるため、必ず最新情報を大使館公式サイトで確認してください)
【警鐘】「AI時代」を見据えた生存戦略
ただし、手放しで「ノマド最高!」とは言えません。
Webライティングや単純なコーディング、動画編集などのタスクワークは、将来的にAIに代替される可能性が非常に高いからです。
「タイのカフェでおしゃれに仕事」という憧れだけで飛び込むと、数年後に「稼げるスキルがないまま年齢だけ重ねてしまった」という事態になりかねません。
20代の貴重な時間を浪費しないためにも、「AIに使われる側」ではなく「AIを活用する側」に回るための学習や、人間独自の価値(クリエイティビティや高度なコミュニケーション)を磨く意識が不可欠です。
タイの活気や低コストな生活環境を「スキルアップに集中するためのブースト装置」として活用する。それくらいの気概が必要です。
20代でタイに移住するメリット・デメリット
素晴らしい点もあれば、苦労する点も当然あります。
メリット
- 1 圧倒的な成長環境: 多国籍な人々が集まるバンコクは刺激に溢れています。「なんとなく」過ごす時間が減り、将来について深く考える機会が増えます。
- 2 QOLの向上: 満員電車なし、花粉症なし、寒さなし。ストレス要因が減ることで、仕事や趣味に集中できます。
- 3 東南アジア旅行のハブ: 週末にLCCでベトナムやマレーシアへ数千円で旅行に行けます。
デメリット
- 1 医療費が高い: 日本のような3割負担はありません。海外旅行保険への加入が必須です(会社の保険でカバーされる場合も多いですが、確認が必要です)。
- 2 文化ギャップ: 「マイペンライ(気にしない)」文化は心地よい反面、ビジネスでは納期遅れや約束破棄にイライラすることも。
- 3 将来への不安: 「いつまでタイにいるのか?」「日本に帰ったらどうするのか?」というキャリアプランを自分で描く必要があります。
移住を実現するための3ステップ
勢いだけで飛び出す前に、最低限の準備をしましょう。
STEP 1: 情報収集と英語学習
まずは現地の求人情報をチェックし、自分のスキルでどんな仕事があるか相場を知りましょう。英語は完璧である必要はありませんが、基礎的な会話力があると選択肢がグッと広がります。TOEICの点数よりも「話そうとする姿勢」が大切です。
STEP 2: 転職エージェントに登録
日本にいる間に仕事を決めるのが鉄則です。ビザのサポートもしっかりしている日系の大手人材紹介会社などに登録し、オンライン面接を進めましょう。
「アデコ」「パーソル」「リクルート」などの海外就職部門が有名です。
STEP 3: 資金準備
移住初期費用として、最低50万円、できれば100万円あると安心です。
(航空券、最初の1ヶ月のホテル代、コンドミニアムの敷金、初任給までの生活費など)
まとめ:20代のタイ移住は「逃げ」ではなく「攻め」の選択
「日本が嫌だから」というネガティブな理由だけで移住すると、現地の壁にぶつかった時に折れてしまうかもしれません。
しかし、「もっと広い世界を見たい」「自分の力で生きていく力をつけたい」というポジティブな動機があれば、タイは20代にとって最高の挑戦のフィールドになります。
失敗しても、20代ならいくらでもやり直しがききます。むしろ、その行動力こそがあなたの財産になるはずです。
迷っているなら、まずは転職サイトを眺めることから始めてみませんか?その小さな一歩が、あなたの人生を大きく変えるかもしれません。
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