「タイ移住って、結局いくらあれば始められるの?」
これは、移住を検討している人から最も多く寄せられる質問です。
SNSでは「月5万円で生活できる!」という情報が未だに出回っていますが、2026年現在、それは現実的ではありません。
結論から言うと、「初期費用として約30〜50万円」+「毎月20万円前後の生活費」が、快適に暮らすための目安です。
この記事では、バンコクで実際にノマド生活を送っている筆者が、タイ移住に必要な資金をカテゴリ別に分解し、あなたの資金計画の参考になるようにまとめました。
タイ移住の初期費用はいくら必要?
「タイ移住にはいくらお金がかかるのか」を知るには、まず一度きりの初期費用と、毎月かかるランニングコストを分けて考える必要があります。
まずは、渡航前〜渡航直後に発生する初期費用から見ていきましょう。
初期費用の内訳(2026年版)
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| DTVビザ申請費 | 10,000 THB(約5万円) | 5年間有効。ノマド・フリーランスの標準ビザ |
| 航空券(片道) | 3〜5万円 | LCC(AirAsia、ZipAir等)荷物込み |
| 家賃の初期費用 | 家賃×3ヶ月分 | デポジット2ヶ月分+前家賃1ヶ月分 |
| 海外保険(2〜3ヶ月分) | 約1.2〜1.8万円 | SafetyWing等のノマド向け保険(月約6,000円) |
| 生活セットアップ費 | 約3〜5万円 | SIMカード、日用品、寝具など |
仮に家賃15,000バーツ(約7.5万円)の物件を契約した場合、初期費用の合計は約35〜45万円になります。
なお、DTVビザの申請には「50万バーツ(約225〜250万円)以上の銀行残高証明」が必要です。これは実際に支払う費用ではなく、あくまで「残高を見せる」ための資金ですが、貯金としてこの金額を確保しておく必要があります。
DTVビザの詳しい取得方法は下記で解説しています。
毎月の生活費と家賃のシミュレーション
次に、タイ移住のランニングコスト(毎月の生活費)です。生活費の中で最も大きな割合を占めるのが「家賃」と「食費」。このふたつの設定次第で、月々の支出は大きく変わります。
※以下、1バーツ=5円で計算しています。
パターンA:ローカル寄りの節約生活(月12〜15万円)
| 項目 | 金額目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 家賃 | 8,000〜12,000 THB(約4〜6万円) | オンヌット以遠のローカルコンド |
| 食費 | 約3〜4万円 | 屋台・フードコート中心 |
| 光熱・通信費 | 約1万円 | 電気代はエアコン使用量次第 |
| 交通費 | 約5,000円 | BTS/MRT、バイタク |
| その他 | 約1万円 | 日用品など |
「とにかく安く」を追求するパターンです。ローカル食に抵抗がなく、部屋の広さにこだわらなければ実現可能ですが、正直なところ、このレベルで長期間暮らすのはストレスが溜まりやすいです。日本から来た直後にこの生活に入ると、ギャップに苦しむケースも少なくありません。
パターンB:快適ノマド生活(月20〜25万円)★おすすめ
| 項目 | 金額目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 家賃 | 15,000〜25,000 THB(約7.5〜12.5万円) | 駅近・プール付きコンド |
| 食費 | 約5〜6万円 | 外食中心、たまに日本食 |
| 光熱・通信費 | 約1〜1.5万円 | エアコン常時使用 |
| 交通費 | 約1〜2万円 | Grabタクシーを多用 |
| カフェ・コワーキング | 約1〜2万円 | 作業環境への投資 |
| その他 | 約2万円 | 保険、日用品、娯楽 |
多くのバンコク在住ノマドが実際に落ち着くのがこの価格帯です。家賃15,000〜20,000バーツ出せば、日本では考えられない「プール・ジム・コワーキング付き」のタワマンに住めます。食事は外食中心でも日本ほど高くなく、Grabタクシーを使っても交通費は月1〜2万円程度。
同じ20万円でも、東京で暮らすのとは全く異なるQOL(生活の質)が手に入ります。
詳しい生活費の内訳は下記の記事でも紹介しています。
パターンC:余裕のある生活(月35万円〜)
| 項目 | 金額目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 家賃 | 30,000 THB〜(約15万円〜) | トンロー等の好立地、広め |
| 食費 | 約8〜10万円 | 日本食やレストラン中心 |
| その他 | 約10万円〜 | 旅行、娯楽、デリバリー等 |
日本食を毎日食べ、広い部屋に住み、週末は旅行に行く。我慢しない生活です。ただし、このレベルだと日本(東京以外)で暮らすのと費用感はあまり変わりません。「タイで暮らす意味」を金銭面だけで考えると薄くなりますが、気候やライフスタイルの自由度を加味すれば、十分に魅力的な選択です。
見落としがちな「隠れコスト」
資金計画を立てる際に、多くの人が見落としがちなポイントがあります。
- ✓ 為替変動: 1バーツ=4円で計画していたのに、4.5円や5円に振れると、生活費が1〜2割増しになります。為替差を見込んだ「余裕のある予算」を組んでおくことが大切です。
- ✓ 医療費: タイの私立病院(バムルンラード、サミティベートなど)は、日本と同等かそれ以上の水準の医療を受けられますが、費用も高額です。風邪の受診で1〜2万円、入院すると数十万円が飛びます。SafetyWingなどの海外保険は必須です。
- ✓ 「日本食中毒」: 最初はローカルフードが新鮮で楽しいですが、数ヶ月経つと「大戸屋に行きたい...」「日本のラーメンが食べたい...」となります。日本食は1食1,200〜1,500円が相場なので、頻度が上がるとお金へのインパクトは無視できません。
まとめ:タイ移住に必要な貯金はいくら?
よくある質問に最後に答えます。
「タイ移住のために、貯金はいくらあれば安心ですか?」
現実的な目安はこちらです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 初期費用 | 約35〜50万円 |
| 生活費の余裕資金(3〜6ヶ月分) | 約60〜150万円 |
| DTVビザ用の残高証明 | 約225〜250万円(使うお金ではない) |
生活費の余裕資金として3〜6ヶ月分を確保しておくと、仕事が途切れた時にも対応できます。
ただし、本当に大切なのは「貯金の額」よりも「稼ぐ力」です。貯金を切り崩す生活には必ず終わりが来ます。タイという生活コストの低い環境で、どこにいても月20万円以上を稼げるスキルを持っていれば、資金面の不安は大幅に軽減されます。
タイ移住は、ゴールではなくスタート。資金計画と同じくらい、「稼ぐ力」を育てる計画も立てておくことをおすすめします。
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よくある質問(FAQ)
Q. タイ移住に最低限必要な貯金額はいくらですか? ▼
初期費用(約35〜50万円)に加え、最低でも3ヶ月分の生活費(約60万円)を確保しておくのが安全です。さらに、DTVビザを取得する場合は残高証明として50万バーツ(約225〜250万円)相当の銀行残高が必要です(実際に使う費用ではありません)。
Q. 月5万円でタイ移住はできますか? ▼
2026年現在、月5万円での生活は現実的ではありません。エアコンなしの部屋、屋台のみの食事、移動は徒歩といった極限の節約が必要で、「生活」ではなく「我慢」になります。快適に暮らすなら月20万円前後の予算を見ておくのが安全です。
Q. バンコクの家賃相場はいくらですか? ▼
バンコク中心部(プロンポン〜エカマイ)でプール・ジム付きのコンドミニアムに住む場合、15,000〜25,000 THB(約7.5〜12.5万円)が相場です。郊外(オンヌット以遠)なら8,000〜12,000 THB(約4〜6万円)でも見つかりますが、利便性はやや下がります。
Q. DTVビザの取得にかかる費用はいくらですか? ▼
ビザ申請料は10,000 THB(約5万円)です。5年間有効の数次入国ビザで、1回の入国で最大180日、延長で計360日の滞在が可能です。申請には50万バーツ以上の銀行残高証明と、リモートワークの証明書類(在職証明、業務委託契約書等)が必要です。
Q. タイ移住で住民税や健康保険はどうなりますか? ▼
住民票を日本から抜いて海外転出届を出すと、住民税は課税対象外となり、国民健康保険からも脱退します。その代わり、海外での医療費は全額自己負担になるため、SafetyWingなどの海外ノマド向け保険への加入が必須です。税金周りの詳細は税金・お金ガイドをご参照ください。
Q. 円安の今、タイ移住のメリットはまだありますか? ▼
あります。確かに以前(1バーツ=3円台)と比べると円安の影響で日本円での負担は増えていますが、同じ金額で得られるQOL(生活の質)は日本とは比較になりません。家賃7〜8万円でプール・ジム付きタワマン、外食中心でも食費は抑えられるなど、「安さ」ではなく「コスパ」で見ればタイは依然として魅力的です。
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