「タイに移住してみたいけど、キャリアが不安」
「現地でどうやってステップアップしていけばいい?」
そんな疑問を持つ方へ。今回は、タイ在住歴9年(取材時)、海外企業でプロジェクトマネージャー(PM)兼人事として活躍するShunsukeさんにインタビューしました。
大学院の研究でチェンマイを訪れたのがきっかけで、そのままタイに住み着き、30歳で初めて本格的なキャリアをスタート。
そこからどのようにして現在のポジションを築き、なぜ「一生タイに住みたい」と思うに至ったのか。
そのユニークかつリアリティのある移住ストーリーは、これからタイを目指す人にとって大きなヒントになるはずです。
チェンマイの田舎村から始まったタイ生活
ノマタイ: Shunsukeさんは僕の周りでも一番タイ歴が長いですよね。いつからタイにいるんですか?
Shunsuke: 2017年の1月ぐらいに引っ越して、そこからずっといますね。もう9年目に入りました。
ノマタイ: きっかけは何だったんですか?
Shunsuke: 元々は大学院の留学で来ました。バンコクの大学に半年通った後、研究のためにチェンマイのさらに奥地、車で1時間ぐらいの田舎の村に行ったんです。
当時は仕事もしていなくて、自分で研究資金を申請して、それで食いつないでいました(笑)。
日本人が一人しかいないような村で、ホストファミリーの家に寝泊まりして。朝起きてご飯食べて、お母さんやおばあちゃんと一日中おしゃべりしたり、観光用の象キャンプでアルバイトしたりしながら、現地の文化や言葉を学び取ろうとしていました。
「30歳で初就職」焦りと覚悟
ノマタイ: そこから今はパソコン1台でバリバリ仕事をされていますが、どのタイミングで今のキャリアをスタートさせたんですか?
Shunsuke: 仕事を始めたのは3年前、ちょうど30歳の夏ですね。
それまではアルバイトの経験はあっても、いわゆる「就職」をして働いたことはなかったんです。
ノマタイ: 30歳で初就職!周りと比べて焦りとかはなかったですか?
Shunsuke: いや、めちゃくちゃありましたよ(笑)。
大学時代の同級生は総合商社に行ったり、起業して成功してたりする中で、自分はチェンマイの山奥で研究が終わらない...。「あれ、これジリ貧だな」って。
最初は研究と仕事を両立させようと思ってたんですが、やっぱり中途半端じゃ生き残れないと気づいて。
そこから「Web制作」や「プログラミング」も考えたんですが、自分には合わなそうで。
ただ、研究で論文を大量に読んでいたので、「読む・書く」ことならできるかもと思い、ライターとしてのキャリアをスタートさせました。
現地採用という道もありましたが、タイ語ができないと給与が低かったり、ビザの主導権を会社に握られたりするのが嫌で。
「場所に縛られず、自分の力で稼ぐ」ために、オンライン(リモートワーク)一択で仕事を探しました。
暗号資産ライターからPM・人事へ
ノマタイ: 最初はどうやって仕事を取ったんですか?
Shunsuke: クラウドソーシングサイトで、当時はまだ少なかった「暗号資産(仮想通貨)」関連のライティング案件に応募しました。
自分で投資して失敗して(笑)、その経験を記事にしたり。最初は単発の案件をこなして実績を作っていきました。
ノマタイ: そこからどうやって今の正社員のポジションに?
Shunsuke: 最初は業務委託で入ったんですが、そこから一度海外就職してリストラに遭ったりと色々あって...(苦笑)。
今の会社は、実はリストラになる半年前から副業的にフリーランス契約で手伝っていたところなんです。
「やる気あります!何でもやります!」ってアピールしてたら、ちょうどポジションが空いて、即決で採用してもらいました。
ノマタイ: 今は具体的にどんなお仕事を?
Shunsuke: ウェブサイトのプロジェクトマネージャー(PM)として進行管理をしつつ、人事採用も担当しています。
あとは、チームの仕組み作りや、海外の経営陣と日本人チームの間に入って文化的なハブになるような役割ですね。
おかげさまで、今はバンコクで気の合う仲間たちと一緒に働くことができています。
なぜタイなのか?「気づいたらホームだった」
ノマタイ: Shunsukeさんが思うタイの魅力って何ですか?
Shunsuke: 言葉にするのが難しいんですけど...「気づいたらホームになっていた」という感覚ですね。
空港に着いた瞬間、あの独特の空気感に触れると「あ、帰ってきたな」って心の底から落ち着くんです。
日本に帰ってもそこまでの安心感はない(笑)。
ノマタイ: わかります。みんな口を揃えて言いますよね、それ。
Shunsuke: あとはやっぱり、「失敗しても何度でもやり直せる」空気感があることかな。
30歳職歴なしからでも、こうしてキャリアを築くことができた。タイという環境が持っている寛容さみたいなものに、すごく救われています。
今後の目標:永住権と博士号
ノマタイ: 今後の展望は?
Shunsuke: まずは「タイの永住権」を30代のうちに取りたいです。
これからも一生タイに住みたいと思っているので。
仕事面では、今のチーム作りや組織運営の経験を、文化人類学の視点から「研究」としてまとめたいですね。
一度離れてしまった大学院の研究ですが、実務経験を経た今だからこそ書ける面白いテーマが見つかりそうで。
仕事を楽しみながら、博士号(PhD)の取得も目指したいと思っています。
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Shunsukeさんのように、「キャリアのスタートが遅くても、場所と戦略次第でいくらでも巻き返せる」というのは、これから海外移住を考える人にとって大きな勇気になるのではないでしょうか。
「自分にはスキルがないから...」と諦める前に、まずは一歩、タイという環境に飛び込んでみるのもありかもしれません。
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